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コースの概要

生命工学コースでは、環境問題や食糧問題、さらなる医療の進歩など、様々な問題に対して化学と生物学の視点から解決するために必要な知識を学びます。分子生物学、生物物理学などの専門科目により、細胞や遺伝子、タンパク質を扱うバイオテクノロジーに関する基礎的能力が身につきます。また遺伝子工学、タンパク質工学、細胞工学、微生物工学、酵素工学などの専門科目により、生命現象の探求と、生命工学の先端技術を開発するために必要な基礎的能力が身につきます。

コースの概要

5つの教育目標

  1. 無機化学や量子化学などの材料科学に関する専門科目により、化学結合や物質の構造・物性などの本質を理解し、新しい材料を創造できる基礎的能力を育成します。
  2. 物理化学や化学工学などの化学プロセスに関する専門科目により、物質やエネルギーの移動、反応速度などを理解し、より効率的で省エネルギーな材料の生成技術・製造・処理プロセスを構築できる基礎的能力を育成します。
  3. 有機化学、高分子化学、立体化学、機器分析を通して、新しい機能を有する分子の構造や合成法を設計し、望みの構造をもつ分子をつくるための基礎的能力を育成します。
  4. 生化学、分子生物学、バイオナノテクノロジーなどの専門科目に裏打ちされた知識を軸に細胞や遺伝子、タンパク質を扱うバイオテクノロジーに関する基礎的能力を育成します。
  5. 特別研究や実験科目、各種専門選択科目により、快適な暮らしづくり・資源循環を実現する新材料・新技術の創造や生産、また地球環境保全に立脚した処理プロセス等の開発に必要な、総合的な能力を育成します。

研究分野

バイオテクノロジー

バイオテクノロジーは、生き物が持つ力をうまく利用し、健康を保ち、環境を整え、食糧や資源・エネルギーを作り出す、私たちの
生活に欠かせない技術です。古代のビールやチーズといった発酵技術から始まり、現代ではバイオ医薬や医療診断機器、環境に強い農作物の品種改良、トウモロコシからのバイオ燃料や環境に優しい生分解性プラスチックなどが作られてきました。今後さらに重要となる、高齢化や感染症・難病の克服、食糧問題、環境の悪化や資源の枯渇等の地球的規模の諸問題を解決する新しいバイオ技術を創出し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

バイオ創薬

バイオ創薬は、バイオテクノロジーを用いて医薬品を開発する新しい技術です。従来、低分子化合物を用いた創薬が大半を占めていましたが、近年では、筋ジストロフィーの治療薬としてのアンチセンス医薬などの核酸医薬、リウマチの特効薬となった抗体医薬に代表されるタンパク質医薬や難治性がんの有効な治療法としてのCAR-T細胞医薬など副作用の少ない画期的なバイオ医薬品が次々と生み出されています。今後さらに重要となる、未だ治療法が確立されていない難病を副作用なしに治療できる、次世代のバイオ医薬を創出し、人類の健康と福祉の向上に貢献していきます。