統計的手法を生態学を中心とする生物・環境科学分野の実データに適用したり、新たな手法の開発・評価を行っています。特に系統比較法と呼ばれる手法を中心に扱っており、進化史的な背景から生物種間に生じる”近縁度”が回帰分析に与える影響について検討しています。また、「生物学のデータ分析に求められる”客観性”はどのようなものか」「生物学者と統計学者はどのように協力していくべきか」といったメタ科学的な問題にも取り組んでいます。
(講師)大久保 祐作
近年コンピュータの発展やインターネットの普及により、あらゆる情報がデータとして取得されています。そのためデータが大規模化し、データの解釈が複雑であったり、そのままではデータを統一的に扱えないなどの問題が生じます。当研究室では、そのようなデータを多変量データとして扱い、それに適用する多変量解析・機械学習などと呼ばれる統計手法の開発に取り組んでいます。それにより、データから実務にも有用となる情報を解釈しやすい形で抽出したり、異質な振舞いをするデータを特定したりすることなどが可能になります。
(講師)高岸 茉莉子
(教授)石岡 文生
(教授)坂本 亘
熱や物質の輸送に関わる複雑な流れの解明・予測・制御には「乱流」現象の本質的な理解と予測モデルの高度化が必要不可欠です。複雑な現象を複雑なまま理解するデータ駆動科学は、乱流のような非線形現象の解明と制御ための新たなアプローチです。当研究室では、数値シミュレーション、力学系理論解析、統計力学、最適化や機械学習などのデータ科学の手法を駆使し、古典力学最後の難問と呼ばれる乱流が関わる諸問題にチャレンジします。データ駆動による計算手法を発展させ、他分野の研究者や産業と協働しながら工学的応用基盤を構築します。
(准教授)関本 敦
研究室HP
https://sites.google.com/view/sekimoto-lab
(教授)石原 卓
研究室HP
https://www.mtds.okayama-u.ac.jp/faculty_members/ishihara/
(准教授)小布施 祈織
研究室HP
https://www.mtds.okayama-u.ac.jp/faculty_members/kioriobuse/
(教授)佐々木 徹
研究室HP
http://www.mtds.okayama-u.ac.jp/faculty_members/sasakitoru/index.html
現在世界は“数理資本主義の時代”を迎えており、第4次産業革命であるIoTや人工知能等の技術開発には極めて高度な数理学が必要不可欠になっています。このような技術革新の源泉として中核を担う数学理論が、ランダムな現象を扱う確率論です。本研究室では確率論を中心とした数理学について、多角的な研究をしています。特に、多くの重要な数理モデルで使われているランダム行列について、理論研究や応用可能性の探求を行っています。
(准教授)河本 陽介
研究室HP
http://www.mtds.okayama-u.ac.jp/faculty_members/kawamoto/
(教授)早坂 太
研究室HP
http://www.mtds.okayama-u.ac.jp/faculty_members/fhayasaka/