トップページ   機械工学コースに関連する教育研究分野

視覚認知における脳波の測定​

健康・医療・福祉機器開発や豊かな生活の実現には、人間の意識、認知などについて詳しく知っておかなければいけません。人間特性を考慮した機械システムを実現するために、本研究室では人間の視覚、聴覚、触覚による認知能力や注意、行動、記憶について、認知心理学、脳波(EEG/ERP)、fMRI(磁気共鳴現象)、画像・信号解析などの手法を用いて、認知・行動・高次脳機能メカニズムの究明や応用に関する研究を行っています。​

(教授)呉 景龍 (准教授)高橋 智 (助教)楊 家家

研究室HP
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hscn/be/2022/index.html

軽油着火式ガスエンジンの熱効率向上

​エンジンの熱効率を高めて燃費を良くするための燃焼方法に関して研究を行っています。また、水素やバイオ燃料を利用することで二酸化炭素や有害な排気ガスを限りなくゼロにするための研究を実施しています。燃焼の高速度可視化撮影やレーザ光の吸収、散乱、蛍光、干渉あるいは分光などの原理を用いてガス流動、噴霧、着火、化学反応の過程を計測しています。また、コンピュータを用いて燃焼の3次元数値シミュレーションを行うなど、燃焼現象の解明に取り組んでいます。(教授)河原 伸幸(准教授)小橋 好充(助教)坪井 和也

研究室HP
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/hpl/

学生が設計、製作した実験装置を組み立てている様子​

環境に配慮した効率的な熱エネルギーの利用を目的に研究を行っています。特に、空気中の水蒸気を直接出し入れする材料(新規収着剤)を用いた新たな冷凍空調システムの開発など、空気の温度や湿度を効率よく制御する研究や、工場などからの排熱を有効利用する手段として、固体と液体の相変化を利用した蓄放熱・熱交換方法などの研究を行っています。また、相変化現象の物理的理解を深めるため、液滴の蒸発や凍結といった諸現象についても研究を進めています。

(教授)堀部 明彦 (講師)山田 寛 (助教)磯部 和真

研究室HP
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/heat_transfer/heattransferlab/

JAXAの大型風洞を使った実験後の集合写真

みなさんあまり意識しないと思いますが、地球上は水と空気であふれています。これらは「流体」と呼ばれ、例えば流体中を自動車や航空機といった物体が運動すると空気抵抗や揚力が生じ、これらを予測することは、工学的に非常に重要となります。当研究室では、特に航空宇宙工学の分野における流体現象に着目し研究を進めています。現在、特に力を入れているのは、次世代航空機用エンジン内の流れや翼周りの流れに関する研究で、研究室内に整備した風洞や学外のスーパーコンピュータを用いて基礎研究を行なったり、JAXAとの共同研究で、大型の風洞を用いた実験やエンジンの飛行実証などを計画しています。

(教授)河内 俊憲 (准教授)鈴木 博貴 (助教)田中 健人 

研究室HP
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/fdl/

研削加工実験によるデータのサンプリング風景

私たちに身近な機械・機器から、宇宙ステーションのように普段は目にすることのない特殊な装置を作るには、すべての材料に対して要求される形状や寸法に、高い精度で加工しなければなりません。特に量産部品の生産では、早くかつ高精度で高品質に、しかも低コストで加工することが重要になります。私たちの研究室では、研削(削る)・切削(切る)・研磨(磨く)加工や加工の評価技術および機械加工分野に特化したAI・IoT技術をさらに発展させ、機械を使う人、機械を作る人双方にとって高度なモノづくり技術を開発しています。

(教授)大橋 一仁 (講師)児玉 紘幸 

研究室HP
http://www.prec.mech.okayama-u.ac.jp/

各種レーザ光による先進加工技術の開発

近年、科学技術の進展に伴い、工業用材料の特性は高度化してきており、従来の機械力学に基づく手法では加工の困難な材料や複雑かつ微細形状を有する加工の要求が増加してきています。特殊加工学研究室では、これらの高度化する要求に応えるため、材料の機械的特性に依存することなく加工を実現できる電気・電子エネルギーを用いた放電加工や電子ビーム加工、光エネルギーによるレーザ加工、さらには磁気や化学反応を活用した新しい加工法の開発などに取り組んでいます。

(教授)岡田 晃 (准教授)岡本 康寛 (助教)篠永 東吾

研究室HP
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/ntmlab/

長寿命化のため金属表面損傷を微細観察している様子

自動車から人体内まで、多種多様な場所に伝達、締結、しゅう動を担う機械要素が数多く存在します。それらの力伝達効率を高めたり摩擦・摩耗を低減できれば、機械システムの機能向上だけでなく、省エネ・省資源・長寿命に繋がり現代の社会問題にも貢献します。機械設計学研究室では、最先端の表面改質や解析の応用により、ギヤ・ベアリングから人工関節まで様々な機械要素の機能、性能、寿命、効率を飛躍的に向上させる技術開発を行っています。

(教授)藤井 正浩 (准教授)塩田 忠 (助教)大宮 祐也

研究室HP
http://mdws1.mech.okayama-u.ac.jp/

デジタルホログラフィック顕微鏡による材料表面分析の様子

自動車、航空機、船舶などの輸送機器、発電プラントなどのエネルギー機器、スマートフォン、パソコンなどの情報通信機器の分野では、消費エネルギーや環境負荷の低減、安全性や機能性の向上を目指し、様々な先進材料が開発されています。当研究室では、各種測定機器や試験機を用いて、金属やポリマー、セラミックスを始めとする先進材料の変形や損傷を3次元的に評価する新たな手法やシステムを開発し、関連の実験やシミュレーションを行っています。​

(教授)多田 直哉 (准教授)上森 武 (助教)坂本 惇司

研究室HP
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/asm

イオンビームを用いたマイクロサンプリングの様子

モノを作るには材料が必要です。特に金属材料は強くて加工しやすいことから車や飛行機、船舶、建築など色々な製品で使われています。しかし用途に応じて強さや耐食性、軽量化などの工夫が求められます。そのために合金成分を調整したり、熱処理で微細組織を変えたり、異なる材料を複合させたりします。またモノの形を作るだけでなく、人工骨などの生体材料や、刺激によって電気が生まれる機能材料など色々な目的で使われます。材料の性能を評価するため機械的な測定のほか、エックス線や電子線を使って原子レベルでの観察も行っています。​

(教授)岡安 光博 (准教授)竹元 嘉利 (助教)荒川 仁太

研究室HP
https://www.cc.okayama-u.ac.jp/kizai9/index.html