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ごあいさつ

 環境・社会基盤系は、自然環境に配慮し、私たちの生活を豊かにしていく社会基盤に深くかかわる分野です。工学的イノベーションにより、環境を持続的に保全するとともに、自然災害等のリスクを軽減し、持続可能な社会の実現を目指します。

 都市環境創成コースの母体は、1974年に設置された工学部土木工学科です。二人の教授で始まり、現在では21名のスタッフによる教育研究が行われています。1994年に改組された環境理工学部環境デザイン工学科では、世界最高水準の研究教育拠点を形成することを目的に措置された「21世紀COE(Center of Excellence)」や、大学院における意欲的かつ独創的な教育の取組を重点的に支援する「魅力ある大学院教育」イニシアティブに採択されるなど数多くの実績をあげています。本コースの土木教育プログラムでは、インフラの整備、自然災害からいのちと財産を護ること、持続可能で健やかな社会を築くことなどの教育研究を行います。建築教育プログラムでは、地域社会に融合する建築デザインの実践、建築の歴史・計画・法制度の整備、都市のエネルギーシステムなどの教育研究を行います。都市環境創成コースは、地域の個性が活かされ、各世代が生きがいを持てる社会の礎の構築に貢献する人材を養成します。

 環境マネジメントコースでは、自然科学及び生態学的な視点から、人間活動と環境が調和した都市・地域空間のあり方や水・地域資源の持続的な管理について体系的に学べます。我々は、日々の生活において、食べ物を食べ、エネルギーを消費し、ごみや二酸化炭素を排出します。この継続的な営みを支えているのは自然が本来持っている生態系サービスに他なりません。一方、気候変動、生物多様性の減少、プラスチックごみ問題など最近の環境問題は因果関係が見えにくく、国境や世代を越えて問題が顕在化します。人間活動と環境の複雑な関わりを丁寧に解き明かさなければ、人類の持続的発展はあり得ません。環境マネジメントコースでは、生態系サービスの機能と役割、人間活動と環境問題の複雑な関係を講義や実験を通じて実践的に学ぶことにより、様々な問題を解決するアプローチやスキルを身につけることができます。短期留学プログラムや卒業研究の一環として、東南アジアで調査研究をする学生も多く、現地の環境問題を肌で感じ、自らの力で解決策を考える経験もできます。我々と一緒に、環境科学的な側面からSDGsの達成に貢献しましょう。

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