無機材質を基本とした医用材料(バイオマテリアル)の研究・開発と、それに関連する教育研究に取り組んでいます。生体組織に結合する材料や、組織の再生・再建に役立つ材料の研究を行っています。生体活性ガラスや、リン酸カルシウムに関する研究をベースとして行いながら、それらと医療用金属や有機高分子を複合化した新しい機能・性質をもつ材料の開発や、構造が精密に制御された材料の設計と応用に関する研究を進めています。国内外の研究者・企業と共同研究を推進しており、これまでに人工関節用金属の表面処理技術(GRAPE®)を確立しています。
(教授)早川 聡 (准教授)吉岡 朋彦 (助教)片岡 卓也
研究室HP
http://apatite.biotech.okayama-u.ac.jp/index.html
私たちの研究室では、カーボンナノチューブが光を吸収し、二酸化炭素を排出することなく、水を水素と酸素に分解する人工光合成システムの開発に世界で初めて成功しました。カーボンナノチューブを使うことで、従来技術で利用できなかった近赤外光(波長1000 nm)を使った水素製造を可能とし、生物とナノ材料を組み合わせた新しい物質生産システムの構築に成功しています。また、ホウ素中性子捕捉療法に用いるがん治療薬開発に挑戦するなど、サイエンスとしての面白さと人類社会へ貢献する夢の技術の両面を同時に探求しています。
(准教授)田嶋 智之
機能性物質が形成する膜表面は、それらの機能が濃縮された場と考えることができます。表面プラズモン分光をはじめとする表面分光の技術を利用して、ナノ薄膜の界面で起こる吸脱着・酸化還元反応・分子認識反応などの様々な現象を、他の分光法や電気化学法と組み合わせてリアルタイムで計測し、現象の起源を解明していきます。
また、メタン化、エネルギー変換、抗菌等各種効果の促進を光エネルギーで支援するため、局在型表面プラズモン共鳴を発現する金属ナノ構造体と各種素材とを組み合わせた複合体材料開発や機能の実証を実施しています。
(教授)アズハ ウッディン (教授)福田 伸子 (助教)中原 望 (助手)西村 典子
原子やイオンの配列が結晶のような周期性をもたない物質を非晶質と呼びます。ガラスや非晶質材料において、不規則な原子やイオンの配列に潜んでいる秩序を見いだすことでその構造を理解し、これらの材料がもつ性質や機能との関係を明らかにするための研究を行っています。ガラスやセラミックス材料に関係する基礎科学の解明を通して、優れた特性をもちながら環境にも調和した新材料の開発や、廃棄物の削減や再生、再利用に役立つ化学プロセスの構築を目指した研究に取り組んでいます。
(教授)難波 徳郎 (准教授)紅野 安彦 (協力教員・准教授)崎田 真一
研究室HP
http://www.ecm.okayama-u.ac.jp/ceramics/
(教授)木村 幸敬 (准教授)島内 寿徳
当研究室では環境負荷の低減、あるいは環境浄化などの機能をもつ環境問題対応型の無機材料の開発を行っています。「電気特性」、「光特性」、「触媒特性」、「分離特性」などの物性を高めるだけでなく、固体表面、界面、細孔構造などをマクロからミクロまで制御することでより高機能なセラミックス材料を開発し、その特性を検討しています。また、企業との協働による実用化も進めています。現在、特に注力しているのは『固体酸化物燃料電池用材料の開発』、『高機能触媒の開発』および『新規分離材料の開発』になります。
(教授(特任)) 三宅 通博 (教授)亀島 欣一 (准教授) 西本 俊介
研究室HP
http://www.ecm.okayama-u.ac.jp/inorgmat/
(教授)仁科 勇太
ポリエチレンや各種剛直高分子などの合成高分子や、多糖類をはじめとする天然高分子、カーボンナノチューブなどの炭素材料を対象として、各種顕微鏡学的手法やX線回折法を利用した結晶構造や高次構造の解析や、結晶化機構や生成プロセスの解明などの基礎的原理の解明、熱や力学物性と構造との関係の解明を行っています。また、高分子固体の構造特性を活かした複合化等による高機能材料の開発を進めています。
(教授)内田 哲也 (講師)沖原 巧 (助教)木村 尚敬
研究室HP
http://achem.okayama-u.ac.jp/polymer/index.html
(講師)押木 俊之