2024-08-20
総合技術部が「小学生のための工学実験教室2024」を開催
本学技術統括監理本部を構成する組織のひとつである総合技術部は、8月7日に小学4〜6年生を対象とした「小学生のための工学実験教室2024」を本学津島キャンパスで開催しました。本実験教室は今回で15回目の開催となり、「スペクトル分光器を作ろう」、「3Dプリンターでオリジナル貯金箱を作ろう」の2つのテーマ(各定員10人)で実施し、小学生とご家族が参加しました。
「スペクトル分光器を作ろう」では、はじめに講師の技術職員が、光のスペクトルとは何か、スペクトル分光器の作り方等を説明しました。その後、はさみやカッターナイフを使って台紙から分光器のパーツを切り出し、光を分けるための回折格子、波長を測るスケール等を貼り付け、箱型に組み立てました。次に、組み立てられたら、色を塗ったり絵を描いたりして、自分だけの分光器を完成させました。最後に、完成した分光器で白色の光(自然光、白熱灯、蛍光灯、LEDライト等)を見たり、ノートPCに様々な色を表示させて観察しました。子ども達は、白い光が虹色に分かれるのを見て驚いたり、様々な色の光の観察を楽しんでいました。
「3Dプリンターでオリジナル貯金箱を作ろう」では、2グループに分かれて、貯金箱のフタのデザインと貯金箱の本体に色塗りを、それぞれ進めていきました。貯金箱のフタをデザインするグループでは、簡易的なモデリングソフトを使って、技術職員とテクニカルリサーチャー(TR)で参加者それぞれをサポートしながら、思い思いのデザインを完成させていきました。本体に色塗りをするグループでは、アクリル絵の具でそれぞれの貯金箱を自分好みの色に仕上げていました。当日は、一緒に来られた兄弟姉妹や保護者の方にも参加してもらい、アンケートでは「親子で楽しめたのでよかった」「大学の雰囲気が感じられてよかった」との声もいただき、みなさんで楽しんでもらえる催しとなり、参加した子ども達にとって夏休みの思い出の一つになったようでした。
今回初めて地域貢献活動に参加したテクニカルリサーチャー(TR)の緒方隆太さんは「小学生の質問内容が僕と違う観点だったので、驚きました。自分と異なる考え方に多く触れることで創造力を養うことができるため貴重な体験となりました。」とコメントしました。
同部の地域貢献・科学啓発活動は、本学工学部の共催により実施しており、今後も学内外等で小学生向けの講座を開催し、子どもたちが楽しく科学に触れられる活動を継続していきます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学、そして総合技術部の活動にご期待ください。
【本件問い合わせ先】
総合技術部地域貢献ワーキンググループ
E-mail: tech-demae◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
田村義彦部長のあいさつ
スペクトル分光器を作成する様子
貯金箱に色塗りをする様子
モデリングソフトでフタをデザインする様子