本学総合技術部は、8月8日（火）に小学4～6年生を対象とした「小学生のための工学実験教室2023」を本学津島キャンパスで開催しました。本実験教室は今回で14回目の開催となり、「スペクトル分光器を作ろう」、「3Dプリンターでオリジナル貯金箱を作ろう」の2つのテーマ（各定員10人）で実施し、小学生とその保護者43人が参加しました。
　「スペクトル分光器を作ろう」では、講師を務める技術職員がスライドを使って、光が分かれるしくみやスペクトル分光器の概要や作り方を説明しました。その後、はさみとカッターで台紙を分光器の型に切り取り、切り取った型に光を分けるためのフィルムと波長を測るスケールを貼り付け、箱型に組み立てました。子どもたちは、手の脂が付かないよう回折格子シート慎重に貼っていました。その後、組み立てた分光器に、自由に絵を描いたり、カラフルに色付けをしたりして、自分だけの分光器を完成させ、白色の光（自然光、蛍光灯、LEDライトなど）やノートPCに様々な色を表示させて観察をしました。参加者たちは、普段見ている光が、自分が作った分光器では色が分かれて見えるのが不思議な様子で、とても熱心に観察していました。
　「3Dプリンターでオリジナル貯金箱を作ろう」では、最初に講師からスライドを使って製作の流れの説明を聞き、貯金箱のフタをデザインするグループと貯金箱の本体に色塗りするグループに分かれて作成しました。貯金箱のフタをデザインするグループは、パソコンを使って思い思いにデザインしました。小学校でパソコンを使用する機会は増えましたが、マウスの操作に慣れていない参加者も多く、保護者や技術職員のサポートを受けながら作業を進め、デザインを完成させていました。本体に色塗りするグループは、カラースプレーやアクリル絵の具で自分好みの色に仕上げていました。
　当日は、一緒に来られた兄弟姉妹や保護者の方にも参加してもらい、みなさんで楽しんでもらえる催しとなりました。どちらのテーマも、参加した子どもたちにとって、実験教室が夏休みの思い出の一つになったようでした。
　総合技術部では、次世代の人材育成として今後も継続して学内外等で開催する小学生向けの講座を実施し、工作や実験等を通して創造力や探究心などを地域、社会とともに育てていきます。今後も岡山大学総合技術部の活動にご期待ください。

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　岡山大学総合技術部 地域貢献ワーキンググループ 　
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